Deadman's Reach 第三章 / Raven's Brew Coffee, Inc.

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みなさま、こんにちは、こんばんは。

本日はDeadman's Reach物語。 第三章です。

趣味が高じて、翻訳に挑戦していますが、
なかなか言い回しって難しいですね。
言いたい事はわかるのだけれど、
これを日本語だとどう表現するのだろうと、
頭を使います。 
そんなわけで、うんうん言いながら、
気楽にやっておりますが、
何ぶん素人ゆえ、中には読みづらい部分もあるかとは思いますが、
何かしら、みなさまにとって、
楽しんでいただけたら幸いです。

では始めさせていただきます。


第3章

『実世界からやってきた刑事』

作:John Straley アメリカの著名な小説家。 
シェイマス賞受賞 等
(アメリカ私立探偵作家クラブ主催で、
警察官や政府関係者以外の主人公の作品が対象の賞)
日本語訳:Moto


巡回中の警官と、それから制服を着た刑事のような人が、
まるで清掃会社の職員みたいに、
アレンの部屋にずかずかと上がり込んで来た。
突然のことに、死んだ身のアレンとしては、
これは隠れるべきなのか、どうしたらよいのか考えあぐねていたが、
それ以前に、警察が自分の部屋にやって来たということだけで、
なんだか罪を犯した様な、
心臓がキュウっと締め付けられる思いだった。
”まてよ。 なにか悪い事をしたかな...?”
”いやいや、こういうときには、
とりあえずは弁護士を呼ぶべきだよな...”

「もしかしたらケチカン市の警官たちはこの実態のない自分に、
どうにかして手錠をかけようとしてるんじゃないだろうか!」


ところで、彼はそこにいる女性の刑事が、
今、自分の実態をスルリと通り抜けた時、
なにかを感じた。
漠然となにかこう、うまく言えないけれど、
彼女の所持している銃の金属感、
それに、そういえば彼等警察官が自分を通り抜ける度に感じる、
フラッシュライトの閃光がパッと広がっていくような感覚。
だけれど、彼女が自分を通り過ぎていくとき、
人間味というか、人のあたたかさ、みたいのを、
ちょこっと余計に感じた気がした。
アレンはまるで、
古びたバーでウイスキーを一杯やっているような気分だなとふと思った。

そこにいた女性の刑事が、
まるで借家を下見しにきた見物人みたいに自分の部屋を見回して言った。
「さてと、ここの大家が言うには、彼、
このところあまり家から出てなかったみたいじゃない?
それで友達もずいぶん心配していたそうね」

「ふ~ん」アレンはそれを聞いて悪い気はしなかった。


「いやだわ...」
彼の部屋に無造作においてある、
シミだらけのビーンバッグチェアを見つけた。
それから本棚の近くにはってある、
the Hootie and the Blowfish
(ロックバンド)のポスターにちらりと目をやってから、
刑事はゆっくりと喋り始めた。
「私の得た情報によれば、彼はどちらかっていうと、
いつでも一人になりたがってたようなタイプだったそうだけれど、
なんだか頷ける気がするわね...。
私から言わせてもらえば、自殺の線は非常に高いと言えるわ。」

そう言い終わると、
彼女はちょうど血のついているカーペットの近くに立っていて、
そこにあったそのロックバンドのポスターを眺めた。
”このバンド、なかなかよさそうじゃない。 
今度チェックしてみようかしらね”

バスタブのほうから部屋いっぱいに響き渡るほどの声がした。
「見つけましたよ! こっちです!」
部屋を調べていた警官からだ。
「こうして見る限り、
どう見てもここで足を滑らしたとしか思えないような感じですね...」

「ええ...、確かにそんな感じね...」
彼女はぼんやりと答えると、
それからキッチンのほうに向かっていった。

「あら、いい匂いがするわね。 
ねえ、コーヒーでもセットされてるのかしら。」
「一杯いかが?」
彼女はバスタブのあたりを調べている警官に聞いてみた。
「いえ、自分は結構です。 そういえば、
うちの母親はハーブティーしか飲ませてくれなかったもんです。 
あ、でも、しかしいい香りがしますね...」

警察官は話しながらも、
最初手帳に色々と書き込んでいたが、急にその手を止めた。
彼女の足元に血のついた工具類が転がっていたのだ。
彼は手に持っていたシャープペンシルの、
消しゴムの付いたほうで彼女の足元を指すと、
彼女に問いかけた。
「ところで、それ。 どう思われます?」

彼女はその足元に転がっている、
死んだ蛇みたいな工具にゆっくり目を落とした。
これはどうしたものか...。

- 静かなる沈黙が、まるで冷たい北風のように、
その彼らのいる部屋を包み込んで行く -

「...こうして工具類をそこらに散らかしてあるあたり、
典型的な鬱病のケースね。」
彼女は濃いめのコーヒーをカップに注ぎ始めると、
「...きっと、フラれたのね。」
 彼女はそう言って、彼女なりの推理を始めた。

「私が思うに、彼の彼女は、
彼が鬱なもんだから別れようとしたのね。 
タイヤ交換をしてるときだったようだけど、
それも途中になってる。 落ち込んだ彼はそれから...、
なんていうの? タイヤのナットだかに、
衝動的に殴りつけたかなにかして、
指を擦りむいてしまったので、
作業を中断して工具類を持って二階に上がってくる。 
あとは見ての通りね。 
お風呂場でうっかり足を滑らせたってとこかしら。」

警官は彼女の話を聞き終えると、
「まっ、そんなとこでしょうな。 
っじゃ、これにて一件落着ってとこですかね。」

「そんなバカな話があるかよ!」
アレンはひとまず話こそ聞いてはいたが、
彼等がこうも安易に納得してる様には、
さすがに焦りを隠しきれなかった。

しかしアレンがいくら叫ぼうが、
何かを伝えようと必死になってみようが、
現世との間には遠い壁があるのだ。

彼等の耳には届くはずもなかった。


第4章に続く
第2章に戻る

原文

Chapter Three
Wake Up and Smell the Detectives

A detective and a patrolman pushed their way into his room as if they were from housekeeping. Being dead, Allen didn't know if he should hide himself or not, for as the street cop lumbered into the room Allen felt guilty. Would they try and arrest him? Did he need a lawyer? Had the Ketchikan police department figured out how to handcuff an insubstantial spirit?

He was sorting these things out as the cop walked through him, followed quickly by the woman detective. He vaguely felt the bite of the metal gun and the flashlight as they passed through, but the detective's body, her humanness was more a warm sensation running through Allen's being. Having her inside him felt like drinking cheap whiskey.

The detective looked around the apartment like a prospective renter. "All right. The landlady says he hasn't been out of his room for days, and his friend is worried."

"That's nice." Allen thought.

"Oh my God!" the detective drawled as she looked at his beanbag chair and the Hootie and the Blowfish poster near the bookshelf. "No wonder the landlady said he was a loner type. High suicide risk if you ask me." She was standing on the bloody patch of carpet reading the fine print on the poster. "Criminy. I mean, Blowfish. I'd be tempted to check myself out too."

murderweapon.jpg

The patrolman called from the bathroom. "We got him," he said in a voice full of pride at being able to track down a rotting corpse in a studio apartment, "Looks like a slip and fall to me."

"Yeah, that makes sense," the detective said absently, turning herself toward the kitchen. "Say, is that coffee on? It smells great. You wanna cup?"

"No thanks, Lieutenant. My mom has me drinking herbal tea. But it does smell great. Uh-oh..." The patrolman had been writing in his pocket notebook but he stopped. Looking at the bloody tire iron under the detective's feet, he pointed with the eraser end of his mechanical pencil. "What do you think, Lieutenant?"

The detective looked down and considered the implement resting like a dead snake on the shag carpet. Neither of them said a thing, and the silence seeped into the room like a winter chill.

"I think it's typical for a depressed person not to put their tools away." She poured herself a cup of the wonderfully strong coffee. "It's pretty clear. He's a loser. His girlfriend is trying to dump him. He's depressed. When he tries change his own tire, he can't even get that done. He scrapes his knuckles on the lug nuts. He brings the tire iron upstairs. Then, seeing how pathetic his life has become, he decides to slip and fall in the shower."

The patrolman eyed his superior officer for a long heartbeat. "Yeah, that about wraps it up then," he said, unable to hear Allen's baleful screaming from the other side of the grave, or to feel death's cold fingers around his own throat.

Art © Ray Troll
Deadman's Reach Novelette © John Straley
All of our brand names, images and text are protected
by trademarks, registered trademarks, copyrights and attack-dogs with law degrees.

©2007 Raven's Brew Coffee, Inc.



今回は前回に比べると、
言い回しの表現がとても難しかったです。

でも、こうしてとりあえず始めてみました企画ですが、
なかなか勉強になり、楽しいものです。 

僕らの毎日は、
様々な感情のうねりと共に在り、
そしてそれぞれが、
それぞれのドラマを背負い生きているのだと思っています。

日々、ひとつとして同じ今日はなく、
かけがえのないものですね。

本日もこちらのスペースにお越し下さり、
ありがとうございました。

不定期ではありますが、
少しづつ更新しております。
みなさまにとって、なにかしら面白いと感じていただければ、
とてもうれしいです!

またのお越しをお待ちしております!!

Have a nice day!


Moto


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コメント
この記事へのコメント
おはようございます。
 ちょっと読み始めたら面白い小説ですね。
 第1章から読んでみます。
2007/06/21(木) 04:47 | URL | ノリかめ #-[ 編集]
こんにちは。
訪問&素敵なCMありがとうございます。
面白い小説だったので私も最初から呼んでみたいと思います!
2007/06/21(木) 06:44 | URL | coo #-[ 編集]
ノリかめさん、おはようございます!

とってもうれしいです!
ありがとうございます。

少しっつ更新して参りますので、
どうぞまた遊びにきてくださいね!
2007/06/21(木) 21:28 | URL | Moto #-[ 編集]
こんにちは、cooさん!

コメントありがとうございます!

面白いって言って頂いて、
本当にうれしいです!!

物語のほうは、
これから様々な展開があります。

どうぞまた、
いつでも遊びに来て下さい! 
2007/06/21(木) 21:32 | URL | Moto #-[ 編集]
さっきはコメント残してくださってありがとうございました★

私も授業で翻訳とかするんですが、細かい言葉を日本語にするとか意訳って難しいですよね;

それにしてもこの小説、面白いですね!!今度始めから読んでみようと思います(*O∀O*)!!
2007/06/21(木) 23:44 | URL | 天海 弥依 #reoM.4kQ[ 編集]
こんにちは、天海 弥依さん。

コメントありがとうございます!
うれしいです。

そうなんですよね~、
言葉を移し替えるってのは、
なかなか大変!だけど、
面白いって言って頂けると、
なんだかよおし!がんばろ~う!
って、気持ちになってきます。haha

ありがとう。
どうぞよろしくです。
2007/06/22(金) 02:10 | URL | Moto #-[ 編集]
こんにちは
 ご訪問とコメントありがとうございました。とても嬉しかったです。
 プロフィール見ました。Motoさん 今、USAなんですか。
それに音楽に翻訳に絵画・・・すごいですね。
 
 あたし、ギターの音が大好きなんです。でも弾けませんので聴く専門です。
 翻訳難しそうですね。ブログを始めて、自分の気持ちを言葉にするのは本当に難しいなって思い知らされました。
 
 Motoさんのような素敵な方にお会いできて良かったです。
またこちらにお邪魔します。
小説も面白そうなので時間ができたら読ませてもらいます。
2007/06/22(金) 13:31 | URL | 香織 #PS3dNwXc[ 編集]
早速に
 第1章・第2章を読みました。
面白いです。第4章が楽しみです。
気が早いですかね。
2007/06/22(金) 17:07 | URL | ノリかめ #-[ 編集]
ノリかめさん、こんにちは!
ありがとうございます!!
楽しみにしてくれてるって、
すごくうれしいです!

第4章もカミング・スーンです!
どうぞまた遊びにいらしてください!
お待ちしてま~す。
2007/06/23(土) 09:23 | URL | Moto #-[ 編集]
こんにちは、香織さん。

素敵なコメントありがとうございます。
ギターの音、いいですよね。
僕などはまだひよっこですが、
やさしい音が紡いでいけたらいいなと思っています。

言霊という言葉もありますが、
言葉って本当に繊細ですよね。

僕も、
香織さんのような方にお会いできて、
うれしいです。

ぜひまたお時間がございましたら、
遊びにいらしてくださいね。
2007/06/23(土) 09:27 | URL | Moto #-[ 編集]
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